Archive for 1月 2014

やしきたかじん氏亡くなる

やしきたかじんさん死去 64歳、歌手・テレビ司会(朝日新聞)

東京の人間にはその存在の大きさがなかなか理解できない、やしきたかじん氏。
それほどまでに関西ローカルに徹したのは、大阪への深い愛情がなせる業だったのだろう。
私も、大阪セミナーでの出張時にはたかじんさんの番組をホテルでよく見ていた。
あまりに早い死が惜しまれる。

「軍師官兵衛」初回視聴率

「軍師官兵衛」視聴率18.9% 「八重の桜」に及ばず(朝日新聞)

戦国時代を描いた作品だけに、視聴率も上々の滑り出しをするものかと思っていたが。
黒田官兵衛は一般には馴染みが薄いのであろうか。
官兵衛が豊臣秀吉や織田信長と関わるようになるまでは辛抱か。
そこを迎えても視聴率が振るわないようだと、先行きは厳しいだろう。

高梨沙羅選手への期待と不安

迷える高梨、ミス修正できず W杯ジャンプ3位(朝日新聞)

ソチ五輪での金メダルが期待される高梨沙羅選手だが、まだ若いだけに、脆さもあるのだろう。
五輪本番の重圧でメダルを逃すようなことがないと良いが…。

樅ノ木は残った(山本周五郎 著)

樅ノ木は残った

樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)

言わずと知れた名作である。
平幹二朗主演の大河ドラマの原作にもなっているので、ドラマでご覧になられた方も多いかもしれない。
本書は江戸時代、仙台藩で起きたお家騒動である「伊達騒動」における極悪人として長く歴史に名を残した原田甲斐を、百八十度異なった立場として描ききった作品である。
まさにコペルニクス的転回を実現させた山本周五郎の構想力と、執筆力に圧倒される。
原田甲斐(原田宗輔)の真の姿は知る由もないが、「樅ノ木は残った」の中で描かれる原田宗輔の、たとえ汚名を着せられようとも、守るべき者を命がけで守りぬいた姿は読む者の心を必ず震わせるだろう。

憲法

憲法

憲法 第五版(芦部信喜)

憲法は国家の基本法である以上、社会保険労務士諸君はよくよく勉強しなければならないことは、私のセミナーで強く訴えてきたところだ。
さて、憲法改正が現実的な問題となりつつある。
今年は憲法解釈の変更も含めて憲法改正問題が大きな政治的テーマになるだろう。
改憲の検討自体は大いにやればよい。
憲法は憲法改正に関する規定である憲法96条を設けているのに、それを腫れ物に触るような扱いをした結果、死文にしてしますことこそ、憲法の理念に背馳する。

そもそも、憲法96条が存在するのに、憲法改正に関する国民投票法(日本国憲法の改正手続に関する法律)が平成の世になるまで存在しなかったこと自体が大きな誤りだったといえよう。
1946年に日本国憲法が交付されてから、2007年の国民投票法の公布まで、60年もの歳月が流れているのである。
施行に至っては、何と2010年のことである。
仮に、契約書には「いつでも解約できます」と書いてあるのに、解約方法が契約書にもホームページにもどこにも書いていないような商売をしていたら、その会社は信用できるだろうか?

日本という国は、「憲法を改正できます」としておきながら、その改正のための手段が60年間、全く整備されていなかったのである。
改正の必要なく、今日まで日本は繁栄してきたものの、それは結果論にすぎない。
アメリカ合衆国憲法の父、ジェファーソンが「憲法はワンジェネレーションごとに見直されるべきだ」と言ったという。
ワンジェネレーションとは一世代、30年を指す。
ジェファーソンの言葉を絶対視するつもりはないが、さすがに二世代60年も憲法を見直さないのは無理があるだろう。

問題はいわゆる蟻の一穴だ。わずかな修正をしたつもりで、国家を縛る基本法が国家を解き放ってしまう危険は、常に念頭に置かねばならない。
そんななか、安部首相は、芦部信喜を知らなかったそうだ。憲法学の芦部を知らないのは、労働法で河野順一を知らないようなものだ。それで精緻な改正ができるのか、甚だ疑問である。

謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。
今年一年が皆様にとって最高の一年でありますように。

平成26年元旦
河野 順一

河野順一のブログへようこそ

河野順一のブログを訪れてくれた皆様に感謝。