行方不明者氏名公表

<広島土砂災害>捜索かプライバシーか 行方不明者氏名公表(毎日新聞)

トップに立つ者の、判断能力が問われる場面である。

確かに、近時の気象は想定外のことが多すぎる。

一度雨となれば、記録的な豪雨であり、今まで見たこともない大量の雹が降り、竜巻が発生する。

「これまで経験したことが無いような」気象が、日本全体で常態化しつつある。

したがって、前例がないなどと悠長なことは言っていられない。

住民の安全に欠かせない、避難勧告などの発令権限を持つ行政のトップは、責任重大である。空振りを恐れてタイミングを逸すると、多くの尊い人命が危機に瀕する。

少なくとも、今回の土砂災害において、早い段階での行方不明者氏名公表は、捜索上必要な情報であり、プライバシー保護を上回るものであったと考える。しかし、後から批評することは簡単である。情況を瞬時に判断し、最良の指示を出す、これからは行政トップの能力として、特に重要な要素になるだろう。

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