Archive for 河野順一の雑感

高村幸太郎と道程

昨日に続き、高村幸太郎と道程である。

「僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた廣大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため」
高村幸太郎 【道程】より

道程は、最初の2行がよく引用される。
なんと自信に満ち溢れ、不遜とでもいう絶対的な決意を感じる。
しかし、それは少々違う。
後半の行間をよく読んでほしい。

これは、自分の決意とともに、父親に対する賛美の詩である。
血気盛んな若者の、行くべき道は見えている。
目標は、そんじょそこらで達成できる小さなものではない。
誰もが通ったことのない道を、今、自分がその一歩を踏み出す。

しかし、それは無謀な挑戦かもしれない。
畏れにひれ伏したくなる心境になる。
不安に押しつぶされそうになる。
しかし、自分は父の子ではないか。
自分は、愛してやまない、尊敬する父が、
懇親込めて世に送り出してくれた傑作ではないか。
最後まで、やり遂げるまで、自分を鼓舞してほしい。
目的を達成するまで、傍で見守っていてほしい。
愛してやまない、尊敬するあなたに…。

といった、父への讃頌に聞こえる。
ちなみに、高村幸太郎のご尊父は、彫刻家の高村光雲である。
氏の作品は、どれをとっても気迫があり、
魂が宿っているといっても過言ではない。
上野の恩賜公園にある西郷隆盛像は、誰もが知っている彼の代表作だ。
今にも動き出しそうな作品の数々を生んだ父は、
同時に、子供たちも秀逸な作品に仕上げた。
この親してこの子あり…。

改めて、「道程」は奥深く、親子の情愛を素直に表した作品であると、
独りごちた次第である。

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徳之島を「世界最北端のコーヒー豆生産地」に――失敗と試練の40年、挑戦を続ける76歳

徳之島を「世界最北端のコーヒー豆生産地」に――失敗と試練の40年、挑戦を続ける76歳(ドキュメンタリー)

夢を持って行動している人は生き生きしている。
あこがれを持ち、挫折してもひるまない姿勢は頼もしい。
40年。
なかなかやり続けることはできない。
その必死さに、仲間が一人増え、二人増え、夢が伝播し、
現実に近くなる。
いくつになってもこの興奮はいいものだ。
生涯現役、夢を追い求め、少年の心がやまない。

絵本、ジャン・ジオノの、「木を植えた男」を思い出した。
人知れず荒野で植樹を続ける男の活動で、
森が再生していく様子を回想する物語だ。
アフガニスタンで、非業の死を遂げた中村哲医師の活動にも共通する。
我が道を信じ、我が道を行く。

「僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた廣大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため」
高村幸太郎 【道程】より

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御茶ノ水駅に“お茶と水だけ販売”する自販機が登場 

御茶ノ水駅に“お茶と水だけ販売”する自販機が登場 「こういうセンス好き」「普通に需要がある」と話題に 設置の経緯を聞いた(ねとらぼ)

御茶ノ水駅は、事務所の最寄り駅である。
長きにわたり改修工事をしているのだが、
通常の営業をしながら工事をすることは大変だ。
その駅に、話題となる自販機が設置されていたことは知らなかった。
「お茶の水」ならぬ、「お茶と水」。
いかにも食事に合いそうだ。
ちょっとしたウイットはよい。
費用をかけずに、くすっと笑える話題があっていい。
コロナ禍で暗くなりがちな世相が、
少しでも明るくなればいい。
こうしたセンスは出し惜しみせず、どんどん披歴するのが良い。
次も期待している。

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池袋母子死亡 松永さん、二人の仏壇に「終わったよ」と報告…飯塚氏の禁錮5年確定

池袋母子死亡 松永さん、二人の仏壇に「終わったよ」と報告…飯塚氏の禁錮5年確定(弁護士ドットコムニュース)

一応の区切りはついたが、いずれにしても亡くなられた方は戻ってこない。
残された方も、生涯、気持ちを引きずって生きていかなければならない。
松永さんには、それでも幸せに生きていただきたいと願う。
この事件で、高齢ドライバーへの風当たりが強くなった。
ハンドルを握るということは、
それだけ責任が重いということを自覚しなければならない。
私も、今年の免許の書き換えから、講習が増えた。
あとどれだけ運転できるのかと思うと、寂しい気持ちになる。
書き換えの手続きで、警察の窓口で待っているときのこと、
免許証の返納に来た高齢男性がいた。
年のころは、優に80歳を超えていただろう。
返納と引き換えに、身分証明書を出す、出さないの話をしていたのだが、
認知能力の衰えを感じるやり取りだった。
何度説明をされても、会話の端緒に戻る。
何分経っても、一向に理解されない。
会話もおぼつかない方は、ハンドルを握るべきではない。
そうした方に、正常な判断を求めることのほうが無理だ。
年は取りたくないと切実に感じる会話だった。

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トランス女性 「上司から執拗に『くん付け』された」 うつ病発症で労災申請

トランス女性 「上司から執拗に『くん付け』された」 うつ病発症で労災申請(弁護士ドットコムニュース)

また新しいハラスメントがあることを知った。
SOGIハラ”とは何なのか?
調べてみた。
「SOとはセクシュアルオリエンテーション(性的指向)のことで、
好きになる相手の性を指します。
GIとはジェンダーアイデンティティで、
自分自身を男性と認識するのか女性と認識するのか、
あるいはどちらとはっきり決められない、
どちらでもないなども含みます。
いわゆる「心の性」と呼ばれるものです。」
とある。

この辺の仕分けが結構ナーバスで、
すとんと落ちる理解に不足する。
「男性と女性、という従来の分け方が適当でない人の人権を守りましょう」
ということなのだと思う。
人には人それぞれの価値観があるため、
既存の概念を押し付けるのはいけない、ということなのだろう。
簡単に言えばそういうことだと思う。

それはその通りだが、
ハラスメントの種類を細分化することに、
どれだけの意味があるのだろうかとの疑問は残る。
定義の差異が明確であるならばそれは致し方ないが、
数多くのハラスメントの種類を正確に覚えるのは至難の業だ。
「価値観の押し付けによって、個の尊厳が疎外された」
これがハラスメントの骨格のように思える。
どのような考え方を持っている人も、認め合って共生する社会、
これが理想である。

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愛煙家「居場所失った」と提訴 改正健康増進法めぐり 東京地裁

愛煙家「居場所失った」と提訴 改正健康増進法めぐり 東京地裁(時事通信)

一昔前は、喫煙は当然。
嫌煙権などという言葉すらなかった。
それが変われば変わるものである。
愛煙家が、隅に押しやられている。
気持ちはわからなくもないが、これを認めたら、
法的安定性を害することになるから、
裁判をする前から勝負がついていそうな事案だ。
コロナのワクチン接種に関しても、同様なことが言えそうだ。
今後、経済活動が再開する場面で、
否応なしに、接種の証明書の提示が求められるようになるのだろう。
新型には効かないと、次から次へとワクチンを打っていって、
体は大丈夫なのだろうか?
そうした心配すらすることが許されない社会になってしまうのだろうか。
住みにくい世の中になってしまった。

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21年司法試験 合格率初の4割超え 最年少合格者は18歳

21年司法試験 合格率初の4割超え 最年少合格者は18歳(毎日新聞)

合格率初の4割超えで司法試験は楽になったのか?
一定の合格者数を維持しようとした場合、
受験者数が減少すれば、当然に合格率は上がる。
一概に難易度が下がったとはいえないだろう。
それにしても、合格者の顔ぶれは様々だ。
18歳から69歳。
老若男女が、難関試験に合格した。
しかし、ここからがスタートだ。
受検で培った知識を、適材適所で引き出し、
様々な視点から解決策を模索し提案する。
このメニューを数多く考えられ弁護士が有能とされる。
要は気づきと発信力である。
おごることなく、国民のために働いてくれる逸材になってほしい。

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神保町の「ランドマーク」三省堂書店が営業終了へ 来年3月、本社ビル建て替えで

神保町の「ランドマーク」三省堂書店が営業終了へ 来年3月、本社ビル建て替えで(J-CASTニュース)

三省堂書店にはお世話になった。
神田錦町の事務所からも、神田駿河台の事務所からも、
ちょうどよい散歩コースに位置する。
欲しい本があれば、すぐ手に取ることができる。
ネットで購入するより、実物を見て買うのがよい。
手で持ってみる。実際に頁をめくってみる。
これで、読みたい本か否かが判断できる。
書店は宝の山だ。
自分が未経験の有益な話が、数多く眠っている。
タカラは取りつくすことはない。
だから足しげく通う。
2階の喫茶店も、コーヒーの味は格別だった。
思い出が詰まった建物がなくなることは非常に寂しい。
高度成長期に建設されたインフラは、
今、一様に建て替えの時期に来ている。

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マック店員 日本最高齢93歳 週4夜勤「働くことが好き」

マック店員 日本最高齢93歳 週4夜勤「働くことが好き」(北日本新聞)

働くことが好き…素晴らしいことである。
生涯、働けるだけ働くことが理想だ。
しかも、働くことは自分の収益にもつながるが、
社会への還元にもなる。
人とつながること、社会に必要とされていることで、
ボケることなく、心身ともに健康でいられる。
人間も動物、動くものだから、
動かなくなったら、終焉が近い。
動けるときに精一杯動いておきたい。

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止まらない温暖化の先は なぜ今、大胆に脱炭素化を目指し始めたのか【他人事ではない、気候変動の脅威】

止まらない温暖化の先は なぜ今、大胆に脱炭素化を目指し始めたのか【他人事ではない、気候変動の脅威】(ナショナル ジオグラフィック日本版)

地球が大変なことになっている。
これまでもさんざん言われていた問題だが、
世界各地での異常現象を目の当たりにして、
ようやく人々は気づき始めたか。
人々の傲慢は、自分の生活の場をなくしつつある。
その人々も、世界の人口からすれば、わずかな割合だ。
想像力が求められる。
このまま進んだらいけないことは、誰でもわかる。
現状を見て、問題点を探す。
問題点が見つかったら、解決策を見出す。
今は、改善策を模索している段階だ。
しかし、この模索も、行動に移さなければならない限界値に来た。
全世界の人々が、危機感を共有し、迅速に行動しなければならない。
私たち自身のために、未来の人類のために。

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「何もしなければつぶれる」 コロナ禍に見舞われた写真館が高級旅館のM&Aに活路

「何もしなければつぶれる」 コロナ禍に見舞われた写真館が高級旅館のM&Aに活路(ツギノジダイ)

世の中の価値観が変わった。
これまでと同じことをしていれば、業績悪化をする企業が続出している。
その中で、何をすれば活路を見出せるのか。
コロナ禍の今、多くの企業がこの問題に直面している。
同時に、後継者不足で、倒産を余儀なくされる事業所も後を絶たない。
M&Aという新しい手法に、関心が集まるのは無理もない。
一見ミスマッチに想える企業同士でも、コンセプトが固まっていれば
未知の相乗効果を生むこともある。
これからの世の中は、知恵比べかもしれない。
人とちょっと違った目線、先を見通す行動力、
こうした個人のセンスが、チャンスにつながる。

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【独自】コロナ医療従事者4人に1人が燃え尽き症候群 倉敷中央病院(岡山県)医長ら全国調査

【独自】コロナ医療従事者4人に1人が燃え尽き症候群 倉敷中央病院(岡山県)医長ら全国調査(山陽新聞デジタル)

医療従事者も人間である。
感情を持つ人である。
如何に崇高な使命感を持っていたとしても、
自身の力ではいかんともしがたい状況が長期に亘れば、
心が疲弊するのは致し方ない。
しかし、この方々が踏ん張ってくれないと、国民の行き場がなくなる。
したがって、医療従事者のメンタルを誰かが支えなければならない。
寄り添わなければならない。
それが国であり、患者であり、健康な私達である。http://河野順一.com/blog/
一人一人が、感染を拡大させないよう、
慎重に行動しなければならない。
感染予防は、つくづく、自分のためであり、
同時に周囲の人のためであると考えさせられる。

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羽生九段の妻理恵さん、誹謗中傷に法的措置検討「耐えろと言うのは違う」

羽生九段の妻理恵さん、誹謗中傷に法的措置検討「耐えろと言うのは違う」(日刊スポーツ)

そのとおりだと思う。
表現の自由と、名誉権が衝突したとき、
その保護事由と帰責事由は公正に判断されなくてはならない。
行動には、責任が伴わなければならないことを、
社会は、しっかり教育していかなければならない。
自分がすべきことをしていないで、
僻みや嫉みから、成功者と、その関係者を攻撃する不届き者が少なくない。

失敗続きで、思うようにならなければ、
何が悪いのか検証をして、成功するまでやり続ければいい。
社会のせいにしないで、コツコツ努力すればいい。
環境が悪いことをばねにして、成功する人はごまんといるではないか。
人の悪口を行っている暇があれば、努力すればいい。

社会の審理を、説教と捉えるのか、金言と捉えるのか、
その人の受け止め方ひとつで、人生が激変する。

くれぐれも理恵さんには、筋を通して欲しいと思う。

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5か月の営業停止もリストラせず コロナ禍と向き合う木下大サーカスの「鉄則」

5か月の営業停止もリストラせず コロナ禍と向き合う木下大サーカスの「鉄則」(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

東京、本日の感染者は、またしても5000人を超えた。
これからパラリンピックが始まる。
感染者数が減少する要因が見当たらない。
そうした中で、5カ月の営業停止も、リストラせず 
コロナ禍と向き合う木下大サーカスの姿勢は参考になる。
異常が常態化しつつある今、それでも私たちは活動しなければならない。
活動を止めたら、経済が立ちいかなくなる。
ロックダウンと、経済活動。
これを両立させた国はない。

そうした中で、木下大サーカスの代表は言う。
「松下幸之助さんの言葉で
『万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の縁に立て。
その時はじめて新たなる風は必ず吹く』
っていうのがあるんですよ。
その覚悟はいつでもある。
でもね、私は、まだまだここが断崖絶壁だとは思ってないんですよ。
断崖絶壁の縁って、こんなもんじゃないでしょう?」

リーダーはこうでなければならない。
いつも前向きに、チャレンジ精神を忘れずに、生きていきたい。
いつか、新しい風は、あなたの追い風になる。
必ずなる。
そう信じて、今、ここに、この一所に命をかけよ!

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対比

アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在(毎日新聞)
米軍機内にアフガン人600人超 劇的な退避作戦の写真公開(AFP=時事)

生き残るためには仕方がない。
それにしても、潔さを好む日本人にとって、
大統領の行動は無様に見える。
米軍あっての物種だということは理解できても、
ロシアの報道が本当ならば、
滑走路に残された現金は理解を超える。
残された現金と、滑走路にひしめき合う民との対比。
米軍輸送機で無言の、すし詰め状態にある難民。
飛行士の足につかまって、墜落する人より幸せだ。
勿論、当事者にしか語れないナーバスな部分はあるだろう。
政治は誰のためにあるのか。
国家は何のためにあるのか。
改めて考えさせられることばかりだ。

何が悪いのか…一つに絞ればアメリカだ。
武器を売るために、様々に国に介入して、
中途半端な時期に手をひく。

その結果が、ベトナムであり、イラクであり、
そして今度はアフガンである。
世界全体が、キナ臭い方向へ向かっている。

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