Posted on 2020年1月4日
by 河野順一
青学・原監督「強いチームは指示待ちしない」(東洋経済オンライン)
青学・原監督の話はいつもながら含蓄がある。
自身もマラソンのアスリートであったものの、
現役時代はなかなか優秀な成績が納められなかったようだ。
青学への監督就任も、最初は有期契約の非常勤だったと聞く。
しかし、本領発揮はそこから始まった。
名選手、必ずしも名監督ならず。
逆もまた真なりで、名監督、必ずしも名選手ならず、である。
どうせ大会に参戦するなら、勝ちたい、記録を残したい。
これは、競技に参加する人の皆の願いであり、当然の目標だ。
しかし数ある大学で、頂点を極めることは至難の業であり、
毎年、その頂を臨む攻防が繰り広げられる。
ただ、走り込めばいいというものではない。
日々の練習は当然のことながら、
大会に向けて、最高のコンディションにもっていくことは選手の心得であり、
それをサポートするのが監督の役割である。
精神的な支柱は、アスリートにとっての絶対条件だ。
任された区間を走るのは一人だが、
タスキはチームの思いが詰まった礎だ。
そのタスキの受け渡しをスムーズにさせるのが、
個々のアスリートの走りであり、最大限の実力を発揮させるのが監督の力量である。
それは、オーケストラの団員と、マエストロの関係に似ているかもしれない。
いずれの組織においても、トップの指示待ちはいただけない。
自分ならこうする、自分はこうしたいの主張を、
合理的な理由付けをしたうえで、トップにあげることが必要だ。
求める結果から逆算して、今、自分は何をすべきかを理解できる存在が求められる。
自立した構成員が多ければ多いほど、組織は強固になり、実力を発揮しやすくなる。
名将は、なすべきことをしたうえで、組織が成熟することを待つ。
デッドラインを決めて、焦らずに待つ。
これが、凡夫にはなかなかできない妙技である。
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