「コロナ」と、「夜と霧」

第二次世界大戦中、
ナチスの強制収容所から奇跡的な生還を果たした
ユダヤ人のヴィクトール・フランクルの著書
「夜と霧」は、つとに有名である。
精神科医だったフランクルは、
冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、
過酷な環境の中、
囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記した。
コロナが蔓延する今の世の中も、
まさに、フランクルが体験した収容所のようになりつつある。
人は、期限が定まっていればある程度の我慢はできるが、
ある日突然、無期限の我慢を強いられたら絶望感を覚える。
行動の制限は勿論のこと、職を失い、収入の心配をしながら、
感染症罹患の不安に駆られる。
いつ終わるとも知れない過酷な環境に陥ったとき、
人は、何に希望を見出したらいいのか。
極度の絶望は、人をいらだたせ、本能のままに動かすようになるだろう。
道徳や倫理を顧みない行動に駆り立て、
いたる所で紛争が勃発することになるだろう。
しかし、だからといって、過酷な状況は改善されない。
こういう非常時だからこそ、自身は何をすべきかを問いながら、
冷静沈着な行動を心掛けたい。
徳のある人間でありたいと願う。

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