精神疾患の労災補償請求、 11年前の平成23年は年間1,100件、令和3年度は2,346件

メンタルによる、本人からの労災申請数が、増えていること
 平成23年8・9月に、大阪・東京で、
「メンタルヘルス疾患等をめぐる諸問題
~企業現場での実態・対応から就業規則の改定まで~」
と題したセミナーを行いました。

大盛況に終わったセミナーで使用したレジュメをベースに、
指針などの入れ替え作業をしていて気づいたこと。

厚生労働省が発表した、「平成23年度の精神障害等の労災補償状況」と
「令和3年度の過労死等の労災補償状況」の統計資料を比較すると、
「精神疾患の労災補償請求、
11年前の平成23年は年間1,100件、令和3年度は2,346件」
この数字は何を示しているのか?

1 ブラック企業が増えて、うつ病になる人が増えた。
2 メンタルといって、安易に精神疾患の労災補償請求をする人が増えた。
3 その複合要因

行政が、長時間労働の規制を推し進めていることを考えると、
2の要因が多いのではないかと推測できます。
また、インターネットの普及で、
労働者が自身の権利に直結する情報を
得やすくなったことも大きく関与していると思われます。

いずれにしても、約10年で、2.3倍、
労災補償請求をする人がこれだけ増えているという現実は、
その背景に、労災補償請求に至らないまでも、
多くのメンタルに起因するトラブルがあり、
その解決に、私たち社労士が関与する場面が常態だということの証左です。
(数字から、時代の要請を感じ取る能力はとても大切です。)

この部分を特化することは、社会保険労務士として、
時代の要請にこたえるということ寄与することと信じて疑いません。

この点、受講者様からのご質問もふまえ、セミナーで考えていきたいと思います。

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