人はどのように愛する者の死を受け止めるのか 12年間の記録の意味

人はどのように愛する者の死を受け止めるのか 12年間の記録の意味(演出・撮影・編集:森田雄司)

大切な家族を災害で亡くされた方々にとって、
どれだけ時間が経過しようとも、悲しみが癒えるとは思えない。
残された者には、残された者にしかわからない葛藤がある。
その葛藤を吸い上げる方法は、一人一人の体験に向き合い、
感情のはけ口を一緒に模索することかもしれない。
心の文字起こしをすることで、感情の整理につながるのではないだろうか。
人に寄り添うということは、簡単なようでいて難しい作業だ。
心を痛めている人に、「頑張って」などと、不用意な言葉はご法度である。
今以上、何を頑張ればいいのかと、絶望の淵に追いやられる。
これは、仏教でいうところの対治である。
他方、通り一遍の励ましの言葉をかけることなく、
ただつらい立場にある人の手を握り、一緒に泣く事が同治である。

関西学院大学社会学部教授の金菱清さんの行動は、
もちろん、後者である。
寄り添うこと、話を聞くこと、
それが疲弊した人々の心の、真の癒しにつながる。

ただ、たまたまそこに居合わせたから、多くの方が命を落とした。
その事実を受け止められずに、未だ苦しむ人々。
震災からもうすぐ12年。
少しでも早く、一人でも多くの方が、
前を向いて進んでいける環境が整うことを願う。

□□□ランキングに参加中です□□□
□□□クリックお願いします!□□□


社会保険労務士 ブログランキングへ </a><br /><a href=社会保険労務士 ブログランキングへ

Comments are closed.