「虫よけ新聞」

世界初!デング熱の感染を予防する“虫よけ新聞”(AdGang)

今年も、蚊の季節がやって来た。

モノトーン、縞々足のやぶ蚊が、ハエと見間違えるほど血を吸い、腹をパンパンにしてふらふら飛んでいるのを見つけると、反射的にパチンと叩き潰している。手のひらにべトリとついた血液と、黒の骸は、「赤と黒」、スタンダールよろしく対照的だ。急いでどこか刺されていないかと露出部分に目をやると、やれやれ、手足の数か所、場合によっては顔や首筋に、ぷつりと隆起したゴマ粒台の大きさの虫刺されの跡を確認する。見る間にそれが小豆台になり、やがて1円玉になる。

「また、やられた」・・・諦観し、気が狂いそうなほどの痒みを想念し、かゆみ止めを探しに走る。どうせ刺すならあちこちやらずに、一か所にしてくれと言いたい。

日本では、蚊を媒体とする日本脳炎が心配されるが、予防接種の普及により、国民はそれほどの危機意識を持っていない。しかし、ところ変わればで、暑い国ではそのような悠長なことを言っていられない。

バングラディシュでは、「蚊よけ新聞」が話題になっている。デング熱の発症を少しでも食い止めたいとする狙いがあるそうだ。特殊インクで2~3時間、蚊よけの効果があるという。「蚊よけ新聞」は、国民への情報提供と、蚊よけの一石二鳥。インターネットでは変わりが務まらない効果となるのか。

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